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YouTube 24時間ライブ配信のやり方 完全ガイド【2026年版】

2026年4月5日 更新

「Lofi Girl」のように音楽を24時間流し続けるチャンネル。常時2〜5万人が視聴して、広告収益だけで月数百万円と言われています。ここまでの規模でなくても、同時視聴20〜50人の小さなチャンネルで月1〜5万円程度の収益を出している個人は少なくありません。

ただ、「24時間ずっと配信し続ける」のは想像以上に厄介です。PCがフリーズする、回線が切れる、Windowsが勝手に再起動する。この記事では、24時間配信の方法を3つに分けて、それぞれの具体的な設定手順、かかるコスト、そしてどんな人に向いているかまで踏み込んで解説します。

方法1:OBSで手動配信(初心者向け)

一番とっつきやすい方法です。無料のOBS Studioを使って、自分のPCからYouTubeに映像と音声を送ります。ゲーム実況や雑談配信で使っている人が多いツールなので、情報も豊富です。

事前準備:YouTubeのライブ配信を有効化する

まだライブ配信をしたことがないチャンネルの場合、有効化に最大24時間かかります。先に済ませておきましょう。YouTube Studioを開いて、左メニューの「設定」から「チャンネル」→「機能の利用資格」を確認します。「ライブ配信」がオフになっていたら、電話番号認証をして有効化してください。

OBSの設定手順

OBS Studioをインストールしたら、まず配信先の設定をします。

  1. YouTube Studioを開く → 右上の「作成」→「ライブ配信を開始」→ 左メニューの「配信」タブ → 画面中段の「ストリームキー」をコピー
  2. OBSを起動 → メニューバーの「ファイル」→「設定」→ 左メニューの「配信」を選択
  3. サービスで「YouTube - RTMPS」を選択 → 「ストリームキーを使用する」にチェック → コピーしたキーを貼り付け → 「OK」
  4. メイン画面の「ソース」パネル下部の「+」ボタン → 「メディアソース」を選択 → 名前を適当に入力して「OK」
  5. プロパティ画面で「ローカルファイル」にチェック → 「参照」から配信したい動画ファイル(MP4)を選択
  6. 「繰り返し」にチェックを入れる(これを忘れると動画が終わった時点で配信が無音になる)
  7. メイン画面右下の「配信開始」をクリック

YouTube Studio側の「ライブ配信」画面を確認して、プレビューに映像が表示されていれば成功です。表示されるまで10〜30秒ほどかかることがあるので、焦らず待ってください。

OBSの出力設定(推奨値)

「設定」→「出力」→「配信」タブで以下を設定します。BGM配信で映像がほとんど動かない場合は、720pで十分です。1080pにしてもCPU負荷が上がるだけで、視聴者体験はほぼ変わりません。

この方法の現実的な問題

OBSによる24時間配信は、技術的にはすぐ始められます。ただし、実際にやってみると「3日目の朝にOBSが固まっていた」「Windowsアップデートで深夜3時に再起動された」「暑い日にPCが熱暴走した」といった問題に必ずぶつかります。BGM配信は止まっても通知が来ないので、自分で気づくか視聴者から指摘されるまで放置になります。PCをつけっぱなしにする電気代は、デスクトップPCで月3,000〜5,000円程度。ノートPCなら1,500〜2,500円程度ですが、バッテリーの劣化が早まります。

方法2:VPS + FFmpegで配信(中級者向け)

自分のPCを使わず、クラウド上のサーバー(VPS)でFFmpegを動かす方法です。コマンドラインに抵抗がなければ、OBSより安定した24時間配信ができます。

VPSの選び方

24時間配信に使うVPSは、CPUとネットワーク帯域がポイントです。映像をリアルタイムでエンコード(x264)するならCPU 2コア以上が必要ですが、事前に変換済みの動画をそのまま送る(-c copy)ならCPU 1コアの最安プランでも動きます。

日本国内のVPSなら、さくらのVPS(月643円〜)、ConoHa VPS(月682円〜)、WebARENA Indigo(月449円〜)あたりが定番です。海外ならVultr(月$3.50〜)やHetzner(月$4.15〜)がコスパが良いですが、日本のYouTubeサーバーまでの遅延が大きくなる場合があります。東京リージョンがあるサービスを選んでください。

FFmpegのセットアップ手順

Ubuntu 22.04の場合を例に説明します。VPSにSSHで接続したら、以下の手順で進めます。

まずFFmpegをインストールします。

sudo apt update && sudo apt install -y ffmpeg

次に、動画ファイルをサーバーにアップロードします。scpコマンドを使うのが簡単です。

scp video.mp4 user@your-server-ip:/home/user/

配信コマンドはこうなります。

ffmpeg -re -stream_loop -1 -i video.mp4 -c:v libx264 -preset ultrafast -b:v 2500k -maxrate 2500k -bufsize 5000k -g 60 -c:a aac -b:a 128k -f flv rtmp://a.rtmp.youtube.com/live2/YOUR_STREAM_KEY

各オプションの意味を説明します。-reはリアルタイム速度で送信する指定で、これがないと動画を超高速で送りつけてYouTubeに弾かれます。-stream_loop -1は無限ループ。-g 60はキーフレーム間隔で、30fpsなら2秒に1回キーフレームを入れる設定です。-maxrate-bufsizeはビットレートの上限を制御して、回線の安定性を保ちます。

動画が既にYouTubeに適したフォーマット(H.264 + AAC、720p、ビットレート2500kbps程度)に変換済みなら、再エンコードを省略できます。

ffmpeg -re -stream_loop -1 -i video.mp4 -c copy -f flv rtmp://a.rtmp.youtube.com/live2/YOUR_STREAM_KEY

-c copyにすると、CPU使用率が劇的に下がります。リアルタイムエンコードではCPU使用率が80〜100%に張り付くところ、コピーモードなら5〜10%程度で済みます。つまりVPSの最安プラン(月500円前後)でも余裕で動きます。

自動復旧スクリプトの例

FFmpegはネットワークの瞬断やYouTube側のタイムアウトで落ちることがあります。落ちたら自動で再起動するシェルスクリプトを書いておきましょう。

while true; do ffmpeg -re -stream_loop -1 -i video.mp4 -c copy -f flv rtmp://a.rtmp.youtube.com/live2/KEY; echo "FFmpeg stopped. Restarting in 10 seconds..."; sleep 10; done

これをsystemdサービスとして登録すれば、VPSの再起動後も自動で配信が始まります。ただし、これだけだと「FFmpegは動いてるけどYouTube側では配信が切れている」というケースに対応できません。YouTube Data APIで配信ステータスを定期的にチェックするスクリプトも必要になり、ここまで来ると自前で運用するコストがかなり高くなります。

この方法の現実的な問題

VPS + FFmpegは柔軟性が高い反面、全部自分で面倒を見る必要があります。プレイリストを切り替えたい場合はFFmpegのコマンドを変更して再起動しなければなりません。動画を差し替えるたびにscpでアップロードが必要です。複数チャンネルで同時に配信したい場合はプロセスの管理が複雑になります。サーバーのOSアップデート、ディスク容量の監視、セキュリティ対策も自己責任です。

方法3:配信自動化ツールを使う

ここまで読んで「OBSは不安定だし、VPSは大変そう」と思った方も多いと思います。24時間配信に特化したSaaSツールを使えば、これらの問題をまとめて解決できます。

やることはシンプルです。ブラウザでツールにログインして、配信したい動画ファイルをアップロードして、YouTubeのストリームキーを入力して、再生ボタンを押す。たったこれだけで24時間配信が始まります。

裏側ではクラウドサーバー上でFFmpegが動いていますが、利用者がコマンドを打つ必要はありません。動画のアップロード時に配信用フォーマットへの変換が自動で行われるので、CPU負荷の心配もない。配信が切れたら15秒以内に検知して自動で再接続します。プレイリストの並び替えやシャッフルもブラウザ上のドラッグ&ドロップで完結します。

月額のコストは1,500〜3,000円程度。VPSを自分で借りるのと大差ないか、むしろ安い場合もあります。サーバー管理やスクリプトのメンテナンスに費やす時間を考えると、コスパはかなり良いです。

3つの方法を比較

項目 OBS手動 VPS+FFmpeg 自動化ツール
初期設定の難易度低い(GUI操作)高い(CLI + Linux知識)低い(ブラウザのみ)
72時間以上の安定性低い(メモリリーク等)中(自動復旧次第)高い(監視+自動復旧)
配信停止時の復旧手動(気づくまで放置)自作スクリプト15秒以内に自動再開
月額コスト電気代 3,000〜5,000円VPS代 500〜3,000円1,500〜3,000円
自分のPC24時間稼働が必要不要不要
プレイリスト管理手動で切り替えスクリプト自作ブラウザでドラッグ&ドロップ
向いている人お試し・短時間配信Linux経験者・自由度重視安定運用・手間をかけたくない

配信を始める前に準備しておくこと

どの方法を選ぶにしても、配信を始める前に以下を確認しておくと、あとで困りません。

YouTubeのライブ配信を有効化しておく。電話番号認証が必要で、有効化に最大24時間かかります。「さあ始めよう」と思ったタイミングで有効化されていないと、その日は何もできません。

固定のストリームキーを使う。YouTube Studioの「配信」タブで、「ストリームキーの種類」を「固定のストリームキー」に変更してください。デフォルトの「自動生成」だと、配信のたびにキーが変わって再設定が必要になります。

配信用の動画は事前にフォーマットを揃えておく。YouTube推奨のフォーマットはH.264(映像)+ AAC(音声)のMP4コンテナ。解像度は1280x720(720p)、フレームレートは30fps、映像ビットレートは2,500kbps前後がバランスが良いです。この形式で書き出しておけば、OBSでもFFmpegでも自動化ツールでもスムーズに配信できます。

著作権フリーの音源を使う。自作の音楽ならもちろん問題ありませんが、他人の楽曲を使う場合はライセンスを必ず確認してください。YouTubeのContent IDシステムは非常に精度が高く、「フリーBGM」と書いてあるサイトの音源でも、実はContent IDに登録されていて収益を持っていかれるケースがあります。Free Music Archive(CC0ライセンス)やYouTube Audio Libraryの音源が安全です。

よくある質問

24時間配信すると電気代はいくらかかる?

OBSをデスクトップPCで24時間動かした場合、PCの消費電力が150Wとして、1kWhあたり30円で計算すると月額約3,240円です。ノートPCなら消費電力50W程度で月額約1,080円。ただしノートPCは排熱が厳しく、バッテリー膨張のリスクがあるのであまりおすすめしません。

配信が途中で切れたらどうなる?

YouTube側の配信枠は残ったままになります。OBSやFFmpegから再度接続すれば、同じ配信枠で再開できます。ただし、切断中の時間は当然ながら再生時間にカウントされません。切断に気づかず8時間放置すると、その分の広告収益(同時視聴20人なら1日あたり300〜500円程度)を丸ごと失います。

複数の動画をシャッフルで流したい

OBSでは「VLCビデオソース」を使えばプレイリスト再生ができます。ただしシャッフルは毎回同じ順番になることがあり、本当のランダムではありません。FFmpegでは複数ファイルのランダム再生をシェルスクリプトで実装する必要があります。配信自動化ツールなら、アップロードした動画をシャッフルモードで再生する機能が標準で付いています。

スマホから配信状態を確認できる?

YouTube Studioアプリで配信中かどうかは確認できます。ただし、OBSやFFmpegのプロセスをスマホから制御するのは基本的にできません。外出先から「配信が落ちてるから再開したい」というときに困ります。自動化ツールならスマホのブラウザからログインして操作できます。

結局どれがいい?

正直なところ、何を優先するかによって答えは変わります。

「とりあえず試してみたい」なら、OBSで始めるのが一番早いです。手元のPCとOBSだけで今日から配信できます。ただし、3日以上の連続配信は覚悟してください。PCが熱を持つ、OBSのメモリ使用量が増え続ける、Windowsアップデートが降ってくる。何かしら問題が起きます。

「サーバーの知識がある」「コマンドラインが得意」なら、VPS + FFmpegは良い選択肢です。月500円程度で安定した配信環境が手に入ります。ただし、自動復旧スクリプトの実装、systemdサービスの設定、動画の差し替え時のオペレーション、サーバーのメンテナンスなど、運用コストはゼロではありません。

「配信を止めたくない」「技術的なことに時間を使いたくない」「音楽や映像の制作に集中したい」なら、自動化ツールが合っています。月1,500円で安定した24時間配信と自動復旧が手に入るなら、多くの人にとってはそれが一番コスパが良いはずです。

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